デイノケイルスの真の姿、判明か!?


デイノケイルス(Deinocheirus mirificus)。貴方はその名をご存知でしょうか?
恐竜の研究史に伝わる、未だ謎多き恐竜です。
その化石は1965年に、巨大な腕の骨だけがモンゴルで発見されました。
(写真は後で入れます)
その腕は明らかに肉食恐竜、すなわち獣脚類の特徴を示していましたが、それ以外には何一つ見つかっていませんでした。
その巨大な腕をめぐり、様々な議論が巻き起こりました。
ある人は、これは巨大な肉食恐竜の巨大な腕だと言い(マクローリンの図鑑に想像図が載っています)、またある人は、腕の特徴がオルニトミムスに酷似している事から、巨大なオルニトミムスの仲間だと主張しました。
macrorindeinocheiru.jpg
図1:マクローリンの書いた図鑑でのデイノケイルスの復元。巨大肉食恐竜として描かれている。
deinocheirus.jpg
図2:恐竜サウルス!に掲載されたデイノケイルスの復元画。巨大ではあるものの、典型的なオルニトミムス類として描かれている。
しかし、先日米国のロサンゼルス州で行なわれたSVPこと古生物学会(Society of Vertebrate Paleontology )において、衝撃的な事実が判明しました。
なんと、デイノケイルスはガッシリした、テリジノサウルスのような恐竜だったのです!!
さらに背中には背びれが付いていました!!

図3:StygimolochSpinifer氏によるDeinocheirus。devineartより引用。
↑詳細はリンク先をご覧ください。
2006-2009年の、韓国-モンゴル国際調査隊(この調査隊は、日本の小林快次氏もご参加されています)により、新標本が発見され、脊椎中央部や遠位尾椎、右前肢などが発見されています。
それらの骨格の特徴はオルニトミムス類に類似しているため、先ほどのオルニトミムス説は的を得た仮説だったようです。
ただし、頭骨は未発見のままです・・・。
50年近く恐竜学者を悩ませてきた謎が、ようやく解けるようになってきたようです・・・
ただし、個人的にはオルニトミムス類かどうかには、未だ疑問を持っています。
現在得ている情報だけを見ると、明らかにテリジノサウルス類に近い風貌をしています。
さらに、確かに爪の長さなどの違いこそあるものの、巨大な腕はテリジノサウルス類の特徴でもあり、テリジノサウルス類とオルニトミムス類は、系統的には極めて近い関係にあります。
正直、頭骨が発見されるまではオルニトミムス類だと断定するのはいささか早計かと思われます。
11月12日現在、私は実物化石の図や写真を見てないので何とも判断しがたいですが、見つかった化石がテリジノサウルスの可能性はないのでしょうか。
仮に見つかった標本が、デイノケイルス且つオルニトミムス類の化石であったとしても、当時ニッチが被っていたであろう竜脚類やテリジノサウルス、ギガントラプトルがいます。
明らかに餌の関係性が被る彼等と、どのようにして共存していたのでしょうか。その点も疑問が残ります。
いずれにせよ、今後の研究の進展が楽しみなものです。
参考HP
デイノケイルスの新標本(恐竜の楽園)
未知の恐竜を求めて|Webマガジン幻冬舎

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中