ヒーローが声援を受けるシーンは、なぜこんなにも感動するのか?


この間、久々にウルトラマンティガ第25話を見ました。
キリエロイドⅡに敗れ、一度は倒れるウルトラマンティガ。
tigapinchi.jpg
ですが、イルマ隊長の呼びかけで人々が集まり、ウルトラマンに光と声援を送り、ティガは立ち上がります。
fukkatunotiga.jpg
そして、見事にキリエロイドⅡに逆転するという経緯です。
子供の頃にこの話を見た時、感動でガチ泣きしたことを覚えています( ;∀;)
と、ふと思いました。
なぜ、ヒーローが声援を受けるシーンは、こんなに人を感動させるのか?
それは、次の3つの理由があると分析しました。
一つ目は、ヒーローが負けたという絶望感から復活するカタルシス。
二つ目は、(劇中で)応援する人々がある意味での視聴者のアバターとなれる事。
三つ目は、ボロボロになっても立ち上がるヒーローのカッコよさ。
おそらく、この三つの要因が主な理由でしょう。
さて、今度はヒーローが声援を受けるシーンの代表的な例を挙げましょう。
最良の例は、『劇場版仮面ライダーW Forever AtoZ 運命のガイアメモリ』のクライマックスシーンでしょう。
画像がこれしかなかったので勘弁してつかぁサイ
先ほど申し上げた、三つの要因をしっかりと満たしています。
一つ目の、ヒーローが負けたという絶望感から復活するカタルシス。
劇中では最強フォームであるサイクロンジョーカーエクストリームが仮面ライダーエターナルに敗北しました。
最強の力を持つヒーローが負ける。これほど絶望感のあるシチュエーションもないでしょう。
二つ目の、(劇中で)応援する人々が視聴者のアバターとなれる点。
劇中では、TV版で仮面ライダーに助けられたゲストや仮面ライダーの仲間たちが声援を送っていました。
彼等は、いずれも一般人として物語に関わっていました。言い換えれば、彼等の目線は視聴者に近いわけであります。
また、映画で一番最初に仮面ライダーに声をあげたのは、テレビのレギュラーキャラである亜希子です。彼女は第一話より仮面ライダーと密接に関わり、その活躍を見守ってきたキャラクターで、いわばテレビ版を見続けてきた視聴者そのものとも言えます。
その目線の近い者が、画面の前の視聴者に代わって仮面ライダーに応援を送る。要は無意識的な視聴者のアバターとなっているわけです。
三つ目は、ボロボロになっても声援を受けて立ち上がるヒーローのカッコよさ。
厳密に言うと、ボロボロというほど傷ついていたどうかはちょっと微妙です。
が、エターナルの必殺技によって風都タワーから落下しているため、ピンチの演出は十分できています。
その後、劇中での声援を経て、ダブルは文字通り敗北の淵から逆転して飛び上がり、カッコよくエターナルに逆転しました。
更には作品のOPまで流し、盛り上げる工夫もなされていました。
このシーンをカッコいいと思わない方は、(仮面ライダーWが嫌いな人を除けば)それほど多くはないでしょう。
以上の点から、仮面ライダーWの劇場版の声援シーンが、丁寧に練りこまれていたことがご理解いただけたかと思われます。
反対に、こうした声援シーンには視聴者が共感しづらい悪い例もあります。
それは、ドキドキ!プリキュア 第48話です。
この作品でも、ヒーロー(プリキュア)が声援を贈られるシーンがありました。
ですが、残念ながら、私は全く感動できませんでした。
(#0M0)<ナニイッテンダ! フジャケルナ!!
と思われる方もいらっしゃることでしょう。
ではなぜ感動できなかったか?
先程の三つの観点から分析をしてみます。


まず、一つ目の観点から。
劇中描写を見る限り、プリキュア達は大してピンチに陥っていませんでした。確かにキングジコチューが復活して敵側が有利にこそなっていましたが、だからといってキングジコチューの攻撃でピンチになっていたわけではありません。
少なくとも、視覚的に危機感を煽る描写が見られませんでした。
これでは、ヒーローがピンチに陥ってから逆転するカタルシスには繋がりません。
二つ目は、(劇中で)応援する人々が視聴者のアバターとなれる点。
確かに、こちらもダブルと同じく、プリキュアに助けられたゲストが応援するシーンがありました。
ouenbamen.jpg
ですが、劇中を見る限り、本作のプリキュアはダブルほどゲストと密接に絡んでいなかったため、やや共感はしづらく、感動は薄れがちです。
まぁ、この辺りは人によって個人差はございますので、この辺りで止めておきましょう。
三つ目は、問題外です。
先述の通り、そもそもボロボロに負けてすらいませんでしたし、ピンチを想起させる絵ではありませんでした。
boroboroninattenaidesu.jpg
BGMも、盛り上がるような選曲ではありませんでした。
ついでに言うと、全くかわいくない赤子っぽいマスコットキャラがいきなり饒舌に声援をあげたのにも萎えました。

キングジコチューの「なんだこの不愉快な声は・・・!?」に、心から同意いたしました。
以上の理由からして、この作品の声援シーンは失敗、または練り込みが足りなかったと言えるでしょう。
創作に携わる方がこの記事をご覧になっているかどうかは存じ上げません。
大変傲慢な事を申し上げますが、創作の際に少しでも頭の片隅にとどめて頂ければ、これ以上幸いなことはございません。
なお、内容に誤りなどがございましたら、ご指摘いただければ幸いです。

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