仮面ライダードライブ総括


※それまでの感想は2015ニチアサをご参照ください。また、一部読者から苦情が届いたので一部修正しました。ご不快な思いをさせてしまい、失礼しました。

仮面ライダードライブをおすすめする人
・三条脚本が好きな人
・魅力的な怪人が好きな人
・松岡宏が好きな人
・カッコいいオープニングが好きな人
・熱血系作品が好きな人

仮面ライダードライブをおすすめしない人
・どんな事情があろうと悪役はみじめに死ぬべきと思ってる人
・三条脚本の作風が嫌いな人
・長谷川脚本の作風が嫌いな人
・緻密な物語を好む人
・警察を心から尊敬している人
・クウガ(というかクウガの警察描写)が好きな人
長所
・ちゃんとヒーローしてた進ノ介
ここ数年のライダーに比べると、(父親の件で暴走しがちな点と怠け者である点以外は)かなり安定していた、まっとうなヒーローモノの主人公でした。
子どもには優しい、暴走してもすぐに反省して改善する、比較的冷静に行動する、頭脳明晰。
平成ライダー全般を見渡しても、だいぶ安定した主人公だったのではないでしょうか。
そして初期名護さんみたいな正義キチガイでもなく、ある程度相手の事情を汲める人情味のある所もありました。
・詩島剛のドラマ
最初は自信過剰の調子こきマンに見えて「うわぁ・・・。大丈夫なのコイツ」と思ってましたが、終わってみれば見事に仮面ライダー、というか石ノ森ヒーローしてました。

・(石ノ森ヒーローにありがちな)同族殺し(※親)
・姉との絆
・忌まわしき秘密(蛮野が父)を仮面で覆い、戦い続ける
・闇(=蛮野)から生まれた存在
・同じく闇から生まれた存在(=チェイス)と友情を結ぶ(≒一文字と本郷の友情オマージュ?)
・スピードを活かして勝利(009オマージュ?)
・同じライダー(ゴルドドライブ)との戦い(BLACKのオマージュ?)
・友の遺した力でパワーアップ(真司ナイトのオマージュ?)

あの時の失言は土下座しておわびいたします、本当に申し訳ありませんでした。

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ここまで成長したのがホントに凄いです。期待を裏切らず、予想を裏切る良い流れでした。
個人的にはこの作品におけるライダーの中では、剛の話が一番良かったかなと思ってます。

・カッコよすぎるオープニング
SURPRISE-DRIVEは歴代でも上位に入るレベルでカッコいいオープニングでした。
松岡充さんを起用したのは大正解と言えるでしょう。
・優秀で誠実なブレン様
脳筋でハート様ラブで嫉妬野郎だったブレン様。
苦労人でネタキャラでヘタレでもありました。
でも、優秀で誠実で優秀で誠実な最期を遂げました。
正直、ライダーで泣いたのは久々でした。ダブルのフィリップとの別れを描いた回並に泣きましたよ・・・
・ハート様
個人的に、ハート様は仲間達の内乱を止められず、最終的に孤独に陥って倒される悲しき最期を迎えるんじゃないかなと思ってました。
しかし、きちんとメディックの同族を叱り、彼女が反省したらちゃんと許してあげる辺りでハート様の株が爆上がりしました。リーダーとしての務めを果たしたことに非常に好感が持てました。もちろん、戦士としての礼儀があったことも、この男の株を上げました。
そして、最終的に孤独になるのは予想通りでしたが、予想していたものとは全く違いました。仲間達は最期まで友情に報いようとした辺りに、ハート様の真摯さが伝わったのではないかと思います。

・綺麗に終わらせた
ヒーローの力を封印し、日常に帰る。
なにげに二期平成ライダーでは初めての展開です。
Wとフォーゼは未だ戦いが続き、オーズとウィザードは旅に出てしまう結末。
対して、本作は兵器にも成りうるドライブの力をちゃんと封印し、悪用されないようにしました。芹沢博士にも通ずる偉業でした。
(その後全く触れられなかった量産型ドライバーの件はなかったことにしておきましょうかwww)

短所
・仁良課長
悪役としては憎まれまくリングで、良いキャラクターとして生きていたと言えるでしょう。
しかし、全体のストーリーから見た場合、やっぱり仁良編は要らなかったなと思います。全体を通して見ると、仁良編を引き伸ばしたせいでチェイスのドラマ部分は大幅に削られた印象があり、結果としてチェイスのキャラクター性を損なったように思われます。
また、結局仁良は単に逮捕されただけで終わり、因果応報を受ける場面がなかったことが、視聴者のフラストレーションを溜めたのも事実でしょう(※死ぬべきだったと言ってるわけではない)
・泊進ノ介のキャラクターが薄い
ほかが濃すぎて、彼独特のドラマが足りなかったです。
父親の件は確かに序盤で僅かに触れていたのですが、掘り下げが薄過ぎて3クールでいきなりピックアップされたときには「???」で感情移入しづらかったです。
少なくとも早瀬との交流の方が、視聴者には印象に残っていたと思います。さらに序盤で彼をピックアップする回があった以上、仁良編(3クール)は父親より早瀬を取り上げて構成した方が自然だったのではないかと思います。
あるいは、序盤で父親の存在についてもっと触れるべきだったかと。
また、彼は確かにまっとうなヒーローモノの主人公で、それは否定できません。しかし、それ故に最初から完成しきっていて成長の余地が少ないんですよね。
怠け者という欠点は最後まで改善されませんでしたし、唯一成長話に生かせそうだった早瀬のトラウマもあまり触れられず、最終回でようやく触れられたという。
故に、進ノ介の成長描写が少なかったのは、本作のテーマであろう『進化もしくは成長』にそぐわないのではないかと思われます。
それでもちゃんと、最終回でちゃんと成長を描いて〆たのは評価できます。
・悪役(ロイミュード)に肩入れしすぎ
本作、というか三条脚本の欠点として、悪役に力を注ぎすぎてしまう、または肩入れし過ぎてしまうというのが挙げられるかと思われます。他作品で言えばアイガロンやドゴルドとか。
確かにチェイスは元プロトドライブだから霧子達が周りに批判されても信用するのは理解できます。
ですが、悪に染まった理由こそあれども、かなりの悪事(少なくともクリムという人間を殺してる)を働いたハート様一同にまで同情的な態度を取るのはちょっとやりすぎかなと。
最終回にハート様にかけた言葉は、「所詮ロイミュードは人間の模倣品に過ぎない」と侮辱してるのと変わりない面もありましたし。
また、072とかメディック改心回が顕著ですが、どうも制作陣そのものが、ロイミュードにやたらと甘いなぁと思うところはありました。ゴルドドライブは言ってみれば、罪をかぶせるために出した悪役とも言えますし。
・警察が無能すぎる
これはストーリーの都合上、警察を有能にしては話を進めづらいので仕方ない部分もあるのですが、クウガの警察と協力する作風がお好きな方にとっては不愉快に見えたかもしれませんね。

・チェイスが中途半端
残念ながらチェイスの成長物語としては、アンクや相川始に比べるとやや中途半端でした。
そもそも、チェイスは「人間を守るようプログラムされている」ため、人間の味方をするのは当たり前なんですよね。
先の人々で言えば、ずうっと終盤の優しい始が最初からそのまんま続いてるような状態です。
もちろん、免許を取るなどの成長を描いたエピソードは確かにありました。しかし、始と了(または一之瀬仁。薄情ギター野郎ね)のような、多くの人と触れ合って成長する話は殆どなかったのが残念な点だと思われます。ゆかりちゃんとか、せっかく仲良くなったんですからもうちょっと交流しとけばよかったのに。
とは言え、剛との友情に関しては上手く描けていました。これは、各話ごとに積み重ねがありましたからね。
・幹部以外の怪人に魅力が少し薄い
予算の都合上、仕方のない面もあったかと思いますが、怪人の少なさは正直鎧武を笑えないレベルでした。
確かに設定上同じ怪人が大量に出るのは理解できますし、その分ストーリーで魅せる努力は評価されますが、使い回しが多かったのは少し残念でした。
072はストーリーの工夫からかなり印象的に残りましたが、それ以外の怪人はちょっと・・・
・戦闘BGMがおざなり
これはウィザードからずっと続いている問題なのですが、戦闘BGMが大事にされていないように思われました。
フォーゼまでは、いずれも戦闘BGMが目立ち、記憶に残るものばかりでした。それが戦闘シーンを盛り上げ、ひいては作品そのものを盛り上げました。
ですが、本作やウィザード、鎧武はいかがでしょう。確かにチェイサーマッハの回や1~9話までは良かったのですが、それ以外は戦闘BGMが印象には残りませんでした。
この点は次作以降、きちんと直していただきたいように思われます。
・巨大メカの活躍が少ない
トライドロンはそこそこ出番がありましたが、仮にも車ライダーを標榜するならば、もっと戦闘面で出番を作っても良かったのではないかと思います。勿論、あんまりにも強くしすぎたらトライドロンだけでいいと言われてしまうので難しいところではありましたが・・・
特にライドブースターは、あれだけりんなさんが推してたのに出番が少なすぎたと思います。
ライドクロッサーも、できればもう少し出番があればよかったのに・・・
総括
一言で言えば、「成長物語」。もっと言えば、「人間と機械生命体の成長物語」。
結構大ざっぱだけど、ちゃんとやるべきことはやった良作でした。

まず、『仮面ライダーマッハ』として見れば神作でした。
父親の悪意に人生を翻弄された青年が仲間と出会い、敵だった者とも奇妙な友情を結び、そして苦悩を乗り越え、成長してゆきました。
ドライブのテーマは、剛の成長物語だったのでもあるのでしょう。
彼だけではなく、メディックやハート様、ブレン様も、形は違えど十分に成長を魅せてくれました。チェイスは機械生命体の枠を出るような成長はなかったものの、友情を結ぶことができました。
しかし、『仮面ライダードライブ』の物語として見た場合どうか。
確かに主人公の進ノ介はまっとうなヒーローモノの主人公で、それは否定できません。しかし、それ故に最初から完成しきっていて成長の余地があまりなかったんですよね。
怠け者という欠点は改善されませんでしたし、唯一成長話に生かせそうだった早瀬のトラウマも最終回でようやく触れられただけに過ぎないという。故に、進ノ介の成長が描かれなかったのは本作のテーマにそぐわないのではないかと思われます。

大雑把だったのは、悪事を働いた人物のその後を描かなかったりとか、
三条陸脚本って、『殺人をしなければ悪人もやり直すチャンスはある』って思想のもと書かれているようなんですよね。
わかりやすいのはアイガロン・ドゴルドが死に、ラッキューロとキャンデリラが生残したキョウリュウジャー。

あと、Wや本作の進ノ介の「ロイミュード被害者発言」やダイの大冒険(バランの辺りとか)を見るに、三条さんは人間という存在が嫌いなのかなぁとも思ってしまったりもします。(逆に井上敏樹御大や會川昇御大は、人間の良いところ悪いところ、全部ひっくるめて愛しているように思えます)
「ロイミュードは人間の悪意をなぞっただけで被害者にすぎない」とか、仮にもロイミュードの悪事を裁くヒーローに言わせてしまう辺りに、その片鱗が見える気がします。
存外、大道克己の「人は皆・・・、悪魔だ」というセリフの方が、三条さんの本音なのかもしれませんね。

個人的には、三条さんは暫く休んで戴きたいと考えています。
彼もまた、小林靖子の如く多用されすぎて、作風を研磨する余裕がなくなっているように思われます(それでも小林氏同様、一定以上の面白さを保ち、未だファンも多いのはさすがプロといったところですが)
文句は散々言いましたが、なんだかんだ言っても前作よりは不快な要素が少なく、一年間安定して楽しむことができました。

スタッフの皆様、乙カーレ様でした!

 

ストーリー:上の下。序盤あ中盤がややダレ気味でしたが、終盤の盛り上がりが素晴らしいです。
キャラクター:上の上。敵も味方も魅力的な存在ばかりでした。
主人公:中の中。ヒーローとしてはまっとうでしたが、その分やや没個性的でした。
デザイン:中の中。ライダーは普通にかっこいいと思いますが、怪人の使い回しが多すぎます。
戦闘アクション:上の下。チェイサーマッハが一番印象的でした。
総評・上の中ですね。終盤の盛り上げを評価します。

ベスト5
1.44話(ブレン様の死に様に泣きました・・・!)
2.46話(チェイサーマッハが燃える・・・!)
3.9話(タイプテクニック回。子どもを助ける王道ヒーローの話だったのが良かったです)
4.40話(過去を振り切り立ち上がった剛がカッコいい・・・!)
5.24話(剛と霧子の絆、ヒーローのあるべき強さを描いた名回)

ワースト5
1.33話(盛り上がりに欠ける強化フォーム回)
2.1話(最初にしては盛り上がりに欠ける回)
3.27話(変身をためらう進ノ介がなぁ・・・)
4.10話(心臓ぶっこ抜きはやりすぎでは?)
5.特になし

その他おすすめ回
20話(072の悲しい話)
25話(早瀬を守るため戦う進ノ介がかっこいい!)
26話(チェイサーもかっこいいですが、チェイスを叱咤するハート様が漢!)
30話(進ノ介を叱るチェイスがGood!)

555と剣と響鬼(語ろう!555・剣・響鬼)読後感想


ようやく読み終えたので簡易感想と一部内容を書いときます。
とりあえず、剣と響鬼に関しましては、総括を追記したいところです。
ちなみにインタビュアーはキバが好きだそうです。

・井上伸一郎
普通。なんというか可も不可もない評論です。だいたい納得できます。
ただ、広瀬さんは割と活躍してただろ!と反論したいところです。

・二ノ宮知子
このシリーズでは貴重な、二期平成ライダー派の意見としては良かったですよ。
でも555剣響鬼の本なんだから、少なくともちゃんと見てからインタビューに臨んでほしかったですよ。
本業が忙しいのは理解できますけど。ちょっと失望しました。

・鈴村健一
ここまで剣を愛する発言をしてくれて嬉しいですよ・・・(泣
リュウタロスのフィギュア買おうかな・・

・虚淵玄
剣と響鬼はちゃんと見てないらしく、鎧武の話ばっか。鎧武は一部555を参考にしたらしい。
興味がなかったので割愛。インタビュアーに剣との関連性をふられてもスルー。
よって、剣信者の私が書く事は何もございません。というか申し訳ございませんが、この人の項は読む気がしませんでした。というわけで内容が気になったら買って読んでみてください(ステまぎ的な意味で)

・森次晃嗣
ウルトラも視野に入れた、非常に幅広い見方をされていました。
さすがはウルトラセブンを演じた御方だけはあります。

・半田健人
555の話しかしてません。
たっくんに関しては意外と客観的に見ていました。
また、555の物語を「家族愛」と評してました。
555に関わった人の評価が聞けて面白かったです。

・會川昇
剣には、それまでの平成ライダーが切り捨ててきた昭和ライダーの要素を敢えて盛り込んだらしいです。
・職業ライダーということで、脚本には「仮面ライダー」という単語を積極的に盛り込んだとか。
・↑スタッフの中には「それは私たちが作ってきた平成ライダーとは違うんですけど」という者もあったが、日笠Pは理解を示してくれたそうです。
(※これは私の単なる推測ですが、恐らくこれは武部直美だと推測されます。こういう台詞を言う以上、長年関わってきた人で且つそれなりに上の立場にある人間と考えられます。宇都宮日笠の両名は2年目と1年目なので考えられず、やはり武部でしょう。長石監督らが敬語に會川氏に話してない点から見ても彼とは考えにくいですし)
・「これ食ってもいいかな」は普通に台本に書いてあった。
・最終回準備項は、「剣崎がブレイドのゲームで遊ぶ子供たちを見て去って行く」ラストだったが、長石監督に怒られて断念したそうです。(※おそらくこのプロットだと始封印エンドと思われる)
・あの最終回はギリギリで思いついたらしいです。またあの最終回が愛されているのは嬉しく思うと仰っていました。
・ディケイドできちんと関わったのはクウガキバ龍騎555アギト、そしてカブト回(プロットは彼が執筆し、放送内容も大体は同一らしい)。剣と電王回はまったく関わってなかったそうです。
・ウィザード特別編は、長石・平山・市川の、會川氏にとっての昭和ライダーを象徴する三人への追悼でもあったそうです。
・ウィザード特別編では鎧武の資料が少なく苦労したそうです。
・虚淵氏については「最終回までガチガチに決めちゃってこれ大変だったろうな(笑)」と他人事のように発言。但し「若い才能が」ライダーに集まるのはいいこととも。
(虚淵氏自体には殆ど触れていないし、作品内容を評価する発言もなし)
・意外にも白倉Pには理解を示す発言が多く、恨みつらみは感じづらかったです。
(単に波風立てないようにしただけかもしれませんが)
・ゴジラ(2014)は「本気でやったチャンピオン祭り」と高評価。
・「大人向けのヒーロー作品」というものは、言葉が矛盾していることから考えなければいけないと指摘も。
・井上敏樹に関しては、「井上だから仕方ない(笑)」
なお、たそがれ完全版はあまり変わってないです。あの石ノ森プロの挿絵がないと印象かわりました・・・

・高寺成紀
実は一番泣けたのがこのエピソードで、正直高寺氏への印象はかなり変化しました。本人なりに子供たちのことをよく考えていたのは伝わりました。
響鬼総括も追記しないといけませんね・・・。
なんというかこの人は井上敏樹が言うとおり、「志」自体は高いんですよね。もっとも、それがどうあれ、その表現方法は、結果は明らかに大失敗だった。そこを何とかできなかったのかなと・・・。この本を読んで、私としては響鬼は「残念な作品」になりましたね。
また高寺氏が「迷惑かけてすみません」と井上に言った時、井上敏樹の「おう、お前のせいで迷惑してるんだ」と返したそうな。井上氏なりの気遣いが感じられたとのことです。

・白倉伸一郎
本人としては、平成ライダーの理想は「サザエさん」や「戦隊シリーズ」にしたいそうです。とりあえず何が何でも続けさせようという情熱「は」感じられました。結局のところ、根本としてはこの人もこの人なりの情熱自体はあるんですよね。だから、武部とは違って、きちんと評価できる点がある
・・・でもディケイド最終回だけはないわ。アレは認められん。他はまだ許すけど。
・剣は「それまでのライダーのフォーマットを取り入れた」と、当ブログの剣総括と当たらずも遠からずな見方をされていました・・・
・剣響鬼に関しては、あの頃の迷走があったからこそ今の安定期があると、意外と理解を示す一面も見せました。

・井上敏樹
剣は「新しいことをやってない」から否定的らしいです(ただし會川昇氏は頑張っていたと理解を示していました)
私はこの意見には懐疑的です。そもそも、ホイホイと考えなしに新しいことばっか入れてもどうかと思いますがね。それで響鬼やキバ、そして鎧武は失敗しましたし。逆に円谷については古いものに縛られすぎかと考えていますが(具体的には初期の怪獣を使いすぎ)。
・剣は縮こまってる印象があったから、刺激になればと思い、たい焼き名人回とか剣崎万引き冤罪回を書いたとか。
・逆に響鬼はチャレンジ精神を高く買っていました。
・高寺氏については高く評価していました。
・會川昇とは彼が若い頃知り合い、当初はかなり仲が悪かったらしいです。

仮面ライダーW総括


長所
・フィリップと翔太郎の友情

ダブル最大の特徴であるこの点。
勿論、これは十分すぎるほど描かれていました。
16話のファングジョーカー回、32話のエクストリーム回、48話の最後の戦いなどなど・・・。
多岐に渡って描かれました。
個人的には12話の「それを言うなら、俺たちが。だろ?」が気に入ってます。

・左翔太郎
照井のような特殊耐性もなければ、フィリップのように高い知性や星の本棚もない。
多少腕っ節が強くてカンがいい、ただの探偵。
それでも彼は平成屈指の良主人公でした。
彼を主人公たらしめる物。それは強い正義感と熱い思い、そして何者にも食らいつく根性。
ちゃんと、仮面ライダーが大事にすべきポイントをおさえていました。
あと、元不良の割には意外と常識人、というかツッコミキャラなんですよね。
仁さんに影響されたのか、おやっさんに尻を叩かれたのか、それとも両方なのか・・・。
仮面ライダージョーカーの活躍も素晴らしかったです。
ところでOVAマダー? ライダー大戦で出したから許してなんて言わないっすよね東映さん?

・亜樹子の良おかんっぷり
彼女はヒロインというよりおやっさん、いやおかんでした。
鳴海亜樹子の存在なくして、翔太郎とフィリップのコンビは成立しなかったと言えるでしょう。
ただ、照井とくっついたのは唐突だったかなと思います。

・照井竜という「もうひとりの仮面ライダー」
ダブルの中盤は、照井竜という復讐者がヒーローになる物語でもありました。
「俺を強くしたのは・・・、憎しみなんかじゃない!」
この場面、無茶苦茶カッコよかったです!

・魅力的なゲストキャラ
どいつもこいつもやたらと濃くて、忘れづらいんですよね。
3話の和菓子屋の娘から霧彦の妹、若菜のマネージャーさん、個性豊かなドーパント達・・・・。

・・・まぁダンゴとかいうアフォもいらっしゃいましたが。

・ライダーのデザイン
むちゃくちゃカッコいいです。涙ラインも複眼もあり、それでいて超スタイリッシュ。
公式ではんぶんこ怪人とか言われちゃってますが、非常にシンプルで一目惚れするデザインです。それでいて仮面ライダーらしさも忘れていないのもすばらしい。

短所
・ジョーカーエクストリームがグロい

半分こに割れてキックは、正直グロいと思います。まぁ仮面ライダーって元々グロいとこありますから、ある意味原点回帰と言えなくもありませんが。

・推理モノとしては微妙(小説版除く)
探偵でありながら、ミステリー物ではありませんでした。
これは「相棒」のような本格推理ドラマを期待している方にとっては残念なものだったでしょう。
もっとも、対象年齢を考えれば本格推理要素を取り入れたところで受けが良かったとは思えないので、これは仕方のないことでしょう。

・霧彦さんの唐突な改心
確かに悲しい場面でしたが、納得はいきませんでした。
と言うのも、
「馬鹿な大人には売るが、子供にメモリは売らない(キリッ」とか。
・・・これ聞いて呆れましたよ。
アンタ、大人がメモリ使って暴れ、子供が傷ついたらどーすんねん。結局おんなじことでしょうに。「アンタ脳味噌入ってんの?」と申し上げたくなりました。
本当に街のことを考えてるとは言い難いですね。まぁ、だからこそ悪役なんですけど。

とは言え、そういった点を差し引いても、冴子への純粋な愛情が最後まで変わらなかった点は悲しかったですし、泣きたくなりましたよ。もっとも自業自得でもありますけど。

・おやっさんの失敗
個人的には、おやっさんは『いい師匠』ではあっても『いい探偵』とは言い難いんですよね。
ザッと挙げると、

 ・相棒の変化を読み取れなかった結果、死なせてしまった
 ・尾藤さんの意を汲んだとは言え、危険なゾーンメモリをそのまんまにしてしまった
 ・相棒の暴走を止められず街を泣かせてしまった
 ・それどころか幼馴染の心にまで深い傷を残してしまった

実は相棒に対する接し方だけなら、明らかに翔太郎の方が上なんですよね。
例えば、何かフィリップに悩み事があれば翔太郎は話すように促すなど、積極的なコミュニケーションを取ろうとしています。その結果フィリップの心理的負担は減り、仲間として上手くやっていけるわけです。
とは言え、こうした彼の失敗が翔太郎への教育面で上手く働いたのも事実です。

・最終回の唐突なフィリップ復活
せっかく冬映画で「おやっさんはもう生き返らない、だがその遺志は俺達が継ぐ!」
と、綺麗に締めたのに。
また、霧彦さんやおやっさんなど、「人の死を背負って戦い続ける」のが翔太郎の魅力の一つでもあったのに、その死人(フィリップ)が簡単に生き返っちゃうのはどうかと思います。
まぁ、フィリップと翔太郎の絆があそこまで描かれていたから呆れよりも「よかったね!」という気持ちが先行しましたけど、
逆に絆を描けてなかったら「うわぁ・・・」と思っていたことでしょう。

総括
基本的に誰にでもオススメしやすい作品。まぁ三条脚本や塚田Pの作風が嫌いの人とかもいらっしゃいますから、例外はありますけど。それでも老若男女誰でも気に入る可能性が最も高い平成ライダーの作品と言えるでしょう。
個人的には平成ライダーシリーズ随一の名作と考えております。と言うのも、

・明るく見やすい雰囲気(よくよく考えると、実際の物語の流れは、暗い展開なんですけどね)
・友情を重んずる少年漫画的熱い展開
・シンプルにカッコいい仮面ライダーのデザインと戦闘

そして、この作品でもう一つ評価したいことがあります。それは白倉高寺時代から平成ライダーを脱却させた点にあります。
高寺は高度なドラマとリアリズム、白倉は勧善懲悪の懐疑的要素とヒーロー同士のぶつかり合いと、それぞれライダーシリーズに新しいものを導入しました。しかし、これらは同時に

高寺⇒作品の盛り上がりやテンションを削いだ、木を見て森を見ずを体現してしまった
白倉⇒「また内輪もめか」と視聴者をガッカリさせた、グダグダドラマの繰り返し、マンネリ化

と、10年の間にいずれも限界を迎えていました。結局、彼らのやり方って王道ありきのものに過ぎなかったんですよ。どこかしらで普通のヒーロー物の作風に戻さなければならない時を迎えていたのです。でも、そのやり方を彼らは知らず、迷走を極めた。
日笠Pと會川氏は剣で回帰路線に挑戦したと思われますが、残念ながらそれは定着しませんでした。そんな時、ちょうどディケイドとかいう破壊者がいろんな意味で全てを破壊しつくしてくれたのも好タイミングでした。
まさしく、新たな時代のスタートを切ることができました。
ダブルの功績、それは一言で申し上げれば

「ライダーにヒーロー物の王道要素を取り戻し、新しい時代を切り開いた」

これに尽きるでしょう。

ベスト5

48話 残されたU / 永遠の相棒
(翔太郎の葛藤と後悔、亜樹子の気遣い、仮面ライダーの在り方を明言した翔太郎、最期の「「変身!!」」、そして翔太郎とフィリップの別れ・・・。ライダー史上五指に入るレベルの神回でした!)

16話 Fの残光 / 相棒をとりもどせ(フィリップの決意がカッコいい! そして翔太郎との友情でFJが完成するのも「二人で一人の仮面ライダー」を象徴していて良い! ファングジョーカーのデザインもイカス!)
32話 風が呼ぶB / 今、輝きの中で(エクストリーム回後編。フィリップの友情が・・・(泣)あと亜樹子の説教も良かった!)
6話 少女…A / 嘘の代償(フィリップのさりげない手が良い・・・。さりげないギャレンのリスペクトもGood)
12話 復讐のV / 怨念獣(ホラー回。「それを言うなら、俺たちが。だろ?」が痺れましたね。あと、「仮面ライダーが裁けない」詐欺師を人として殴り飛ばした翔太郎が渋くて悲しくてカッコいい・・・!)

ワースト5
8話 Cを探せ / ダンシングヒーロー(悪名高きヘブンズトルネード回。ダンゴ糞すぎワロタwww ちなみに私がダブルをリアルタイムで見なかったのはこの回のフィリップがアレだったからです)
42話 Jの迷宮 / ダイヤモンドは傷ついて(シュラウドはともかく、老けさせ屋に依頼した母親は、どっちもちゃんと贖罪しろよ・・・)
17話 さらばNよ / メモリキッズ(霧彦さんのアフォぶりがもう・・・)
22話 還ってきたT / 死なない男(いくらなんでもこの話は、翔太郎がアフォすぎてちょっと・・・)
そのほかは特になし

その他おすすめ回
10話 Sな戦慄 / 名探偵の娘(翔太郎の探偵としての心構え、そして亜樹子の成長がいい・・・!)
26話 Pの遊戯 / 亜樹子オン・ザ・ラン(メタルツイスターかっけぇ・・・!!)
28話 Dが見ていた / 決死のツインマキシマム(翔太郎の命懸けの戦い、激昂するフィリップ、照井の成長、そしてツインマキシマム!)
36話 Rの彼方に / 全てを振り切れ(照井カッコよすぎ! 「俺を強くしたのは・・・、憎しみなんかじゃない!!」)
40話 Gの可能性 / あなたが許せない(仁さんがいい味出してます)

仮面ライダーW Forever AtoZ 運命のガイアメモリ
(嫌いじゃないわ!)
Vシネ 仮面ライダーエターナル
(誰、このイケメン・・・?)
Vシネ 仮面ライダーアクセル
(俺に質問するなァァァァっ!!!)

平成ライダー総括目次


平成ライダーについて簡潔に示しました。

はっきり言って、平成ライダーでマトモなヒーロー物(勧善懲悪)は半分もありません。

ヒーロー物のノリを期待すると裏切られますし、作品によってはそうした認識を平気で侮辱する作品もあります。

強いて挙げるならば、クウガ・アギト・剣・W・ウィザード・ドライブくらいでしょうか。人によってはフォーゼとカブトを入れるかもしれませんが。

よって、普通のヒーロー物が見たい方には上記以外はおすすめいたしません(上もブレイド(※中盤以降)ダブルウィザードドライブ以外は色々普通とかけ離れてはいるのですが・・・)

一応、推奨する初心者向けの作品を見る順も記述しておきます。もちろん、この順番以外で見ても構いません。ただし、ディケイドはその性質上、他作品(特にファイズ)の本質に迫るネタバレが数多く含まれます。

ダブル⇒ドライブ⇒ウィザード⇒電王⇒カブト⇒オーズ⇒フォーゼ⇒響鬼⇒アギト⇒剣⇒クウガ⇒龍騎⇒ファイズ⇒キバ⇒ディケイド

・・・あ、鎧武は別にトッキュウコラボ以外見なくていいです(笑)

また、簡単な作品の長所短所・および村上社長風の短評も書かせていただきます。名前をクリックすると、その作品の解説ページに移ります。(現在クウガ、剣、響鬼、ウィザード、鎧武のみ執筆済)

もちろん、この先はネタバレ注意です。

続きを読む

仮面ライダー響鬼総括


仮面ライダー響鬼をオススメする人
・カッコいい大人が見たい人
・龍騎555キバの、暗いドロドロしたストーリーが嫌いな人
・渋い作風が好きな人
・中学生日記が見たい人
・高寺Pの作風が好きな人
・おっさん萌えな人
・ショタコン属性を持つ人
・妖怪好きな人

仮面ライダー響鬼をオススメしない人
・正義(笑)とか考えている中二病ぎみの人
・派手なヒーローのバトルが見たい人
・中高生が嫌いな人
・子供が嫌いな人
・エヴァンゲリオンの碇シンジが嫌いな人
・ウジウジした主人公(=明日夢)が嫌いな人
・退屈なストーリーが嫌いな人
・高寺Pと白倉Pの両方(の作風)が嫌いな人
・井上敏樹が嫌いな人
・きだつよしが嫌いな人
・一年間一貫したテーマで作られた作品が見たい人
・W~ウィザードの、所謂平成ライダー2期が好きな人

長所
・トドロキとザンキさんの師弟物語
これについては、全般的に一貫していました。「響鬼」はトドロキの成長物語だったともいえます。
「斬鬼、昇華」は泣きました。
井上さんはなんだかんだ言われていますが、トドロキの挫折と復活、そして師弟の別れを見事に描ききったと思います。
「俺、泣きませんから・・・!ザンキさーん!」

・桐矢京介
後半は京介の成長物語としては秀逸だったと思います。
確かにロクでもないクソガキだったんですが、終盤は少しずつではあるものの成長が垣間見られました。その証拠に、

・明日夢との早食い競争をヒビキさんに注意されて素直に改める
・勝手に退学した後ヒビキさんに叱られて恥を忍んで素直に復学
・なんだかんだで修行を真面目にやって鬼になる

恐らく、彼は「父親」的な存在を欲していただけなのでしょう。だからこそ、厳しくも暖かいヒビキさんという「父親」の存在を得たことで変わっていった。
ぶっちゃけ、明日夢よりずっと成長したかと思います。
・・・まぁマイナスがゼロになっただけから相対的によく見えるとも言えるでしょうw

・ヒビキさんのキャラクター
いつでも余裕を忘れず、常に大人として明日夢達に対応し続けたヒビキさん。
これは素直に憧れると思います。
平成ライダーには二つとない個性を獲得できたキャラクターでした。

・きださんの小説版は面白い
これは非常に面白かったです。ぶっちゃけ本編よりも気に入ってます。
最後の「悪が不滅であるように、正義の魂もまた永遠に受け継がれる!」というオチは最高でした。

短所
・明日夢がいらない

この作品の最大の特徴でありながら最も不要だったもの。
それが明日夢だと思います。
半年以上も「変わった気がします」で、何一つ成長が見られない。
お年寄りに席さえ譲れない甲斐性のなさ。
何かあるとウジウジ悩みだし、命がけで戦っている人間のもとへお悩み相談に行き、邪魔をする身勝手さ。
いい子ぶっている分、ある意味桐矢よりよっぽどタチが悪いかもしれません。しかもこんな小僧のどーでもいい日常ドラマなど入れるから、みんなが見たいはずの響鬼さん達の戦いは削られる一方。
これで子供人気が出るはずがありません。初代ウルトラマンで例えるならば、グダグダとホシノくんのドラマばかりで科特隊の話が全然描写されないようなものです。

仮に子供もしくは若者へのメッセージ性を重視するなら、一話完結でジュウレンみたいにゲストキャラを呼んで作ればよかったと思います。
W~ウィザードは「お悩み相談番組」と揶揄されることがありますが、正直響鬼前半の方がよっぽど「お悩み相談番組」です。しかも全く好感の持てない明日夢限定の特別仕様。

彼がきださんの小説版で削られた理由も分かります。そして私の意見は、大筋で「ユリイカ」において井上敏樹先生が仰ってくれましたことと、ほぼ同一のものです。

・バトルが地味
正直、平成ライダー史上最も地味なバトルシーンでした。
はっきり言って太鼓ドンドコドーンなんて

(;0w0)<ウゾダドンドコドーン!!

としか言いようがありません。ブレイドも地味でしたが、響鬼はそれに輪をかけて地味です。
和風にこだわりすぎて、子供が楽しめるような派手な必殺技を忘れているように見えました。

・桐矢京介
良い点にも挙げましたが、悪い点でもあることは疑いようのないことです。
確かに終盤改善されたとはいえ、非常に態度が悪いのは否めませんし、人としてどうかと思われる言動も数知れません。
しかし、逆に言えばそうした桐矢さえも改心させたヒビキさんの底力が凄いとも言えるでしょう。
それまで弟子を持たなかったヒビキさんを成長させる役割もあったのかもしれません。

・仮面ライダーのデザイン
正直、同じく和風ライダーである鎧武とどっちがライダーっぽく見えると言ったら、前者の方ですね。
まぁデザインだけで、中身が比べ物にならないのは言うまでもありませんが。

・魔化魍が敵として魅力が薄い
前後作やクウガを見れば分かりますが、魔化魍との交流やドラマがなく、ただ倒すだけの敵ゆえに、全然魅力がないんですよね。

たとえばクウガでも、凶悪殺人鬼グロンギに対する五代達の反応や感情・対立・悲しみ・恐怖などがきちんと描かれていました。剣では上級アンデッドとの対立・決着・和解などがドラマを盛り上げ、ファイズやカブトではオルフェノクやワームの存在・設定そのものがドラマの根幹に関わっていました。
例外は龍騎ですが、その代替として敵ライダーが宛てがわれました。敵ライダーはいずれも歴史に残るキャラクターばかりです。

そうです。ヒーロー側が魅力的なキャラクターでも、ヴィラン側がただ倒されるコマならば、ドラマは盛り上がりません。

・「変身!」と言わない(=ヒーローとしてのカッコよさを捨てている)
カリスがなぜヒーローとして成立したか? それは彼のドラマ性にもありますが、演出的な面も大きいです。

「変身・・・!」

当初はカリスは「変身」の掛け声を言わない予定だったらしいですが、森本さんのお願いによって追加されたそうです。その結果、カリスのヒーロー性は自然と高まったかと思われます。
長年の間、日本人は「変身」という言葉でヒーローが変身する習慣に慣れてきました。いわば、変身とは日本ヒーローの代名詞とも言えます。これはあの白倉ですら認めていることです。
故に、これを捨ててしまった響鬼は大失敗だったと思います。

・「ヒーロー」として正しくない行動
個人的に最も疑問に思ったのが、

犠牲者を見ても何一つその死を嘆くことも憤ることもないヒビキさん達。

これはヒーローとしては正しくありませんでした。

たとえば五代は、実加の涙を見て非道に憤り、戦いを決意しました。このシーンがあったから、みんなクウガに引き込まれたと言えるでしょう。
「こんな奴等のために、これ以上だれかの涙は見たくない! みんなに笑顔でいてほしいんです! だから見ててください、俺の変身!!」
ほかのライダーだってそうです。
真司は母親をモンスターに喰われた少女の涙を見て戦う決意を固め、巧は「戦うことが罪だと言うなら、俺が背負ってやる!」とその手に残った灰を見て決意し、剣崎も犠牲者を見て「なんてひどいことを・・・!」と憤っていました。
渡や良太郎も犠牲者が出たことを嘆き、翔太郎や弦太朗や晴人、そして進ノ介は悪の非道に対してヒーローらしい義憤を燃やしました。
天道や士は表面にこそ出しませんが、犠牲者の死に内心憤っていることはわかります。
仮面ライダーではありませんが紘汰ですら、人の死に憤る感性ぐらいは持ち合わせていました。

昭和ライダーもてつをの「ゆ゛る゛さ゛ん゛! !」に代表されるように、邪悪な怪人共に激怒していました。

ヒーローとは、理不尽な暴力に怒りを燃やし、その暴力から弱者を助ける存在でなければなりません。
だからこそ、響鬼さん達は犠牲者を見て怒る場面が必要でした。

勿論、
「プロだからこそ感情を露にしないのが大事」
「まかもう現象は自然災害みたいなものだから怒ったりすること自体が間違い」
そういった擁護もできるでしょう。

「だからどうした、そんなもんどうだっていい!」と私は言い返します。

仮面ライダーは「理不尽な暴力から弱者を守るヒーロー」であるべきで、「怪物との戦いのプロフェッショナル」である必要はないんですよ

(兼任は構いませんが)。
理不尽な暴力に怒り、犠牲者の死を悲しみ、一人でも多くの弱者を守ろうとする。
それでいいんですよ。弱者を慈しむ心を入れずして、プロフェッショナル描写など入れるなど、論外です。

アンデッド達の暴虐に怒りを燃やして戦った剣崎や、泣いてる少女を見過ごせず戦いに舞い戻ったボロボロ期の橘さん。
おのが欲望のため罪もない少女を誘拐した者に激昂した天道や、人の絆を利用するワームに激怒した加賀美。
彼らのほうが、私にはよっぽど魅力的なヒーローだと思います。

人の死に心動かされない部分をフォローするために、「鎮魂祭」を毎年開いているとか、ヒビキさん達が影で人々を助けられなかった悔しさに震えてるとか、そういう描写が必要でした。

よって、私には響鬼の鬼たちはヒーローとは思えませんでした。
ただの怪物退治をする、気のいいNPO法人を装ったおっさん。
それだけです。

正直、橘さんや剣崎よりも、よっぽど「職業ライダー」の印象が強いです。それも悪い意味で。

総括

鎧武ディケイドに次ぐ平成ライダー三大失敗作。

むしろキバの方が、名護さんという最高のキャラクターがいる分、まだマシに思えてきます。

まず、所謂前半について。
正直に言えば、平成ライダーの中でも屈指のつまらなさ。
どうでもいい明日夢なんかよりも、トドロキの方がよっぽど成長してましたよ。
どっかで言われてましたが、前半は「停滞」の物語なんですよね。問題点は、やはり明日夢サイドのドラマが冗長すぎにあるかと思われます。
前半の傾向は、ハム太郎のアニメ版に似てる気がします。あれも、ロコちゃん側(*ハム太郎の飼い主)の話とハム太郎側の話を並行してやってたけど、視聴者は「人間はいらんからハム太郎出せ!」って思ってしまうから人間パートが必然的にいらなくなります。それと似た感想を明日夢周辺の話に抱きました。
あと、「僕の中で何かが変わった」と、毎回のようにOP前で明日夢は言いましたが、結局何が変わったのかサッパリ理解できませんでした。

明日夢だけでなく、威吹鬼とあきらも、誰も彼もが停滞した関係を延々と半年間続けるだけ。トドロキとザンキさん以外は何一つ変わらない。関係性も人間性も人間関係も何もかもです。
他のライダーだって、半年もすれば殆どは何かしら変わりますよ。
前後作で言うなら、剣崎は不安定な若者から優しく強いヒーローへと成長を遂げ、天道は加賀美と友情を結び加賀美もまた優しさを抱えつつ強くなってゆきました。
渡ですら、恋愛感情を持ち、名護さんに異を唱えられるようになりました。

では、後半について。
逆に後半の方が話としては面白かったです。停滞しない分ドラマとしては面白く見れました。
が、やっぱり桐矢がなぁ・・・というのは理解できます。
ただ、桐矢は確かに不快なキャラではありましたが、根本的には多少ひねくれてるだけのかまってちゃんなクソガキに過ぎず、真に歪みきった人の命を何とも思わない人間(草加雅人や東條悟)に比べればよっぽどマシではないかと考えています。(この二人も、悪役としては嫌いじゃないですけど)
それにあのウジウジウジ虫くんな明日夢をどうにかするには、あのくらいの劇薬がなければどうにもなりませんでした。
私が白倉や井上氏の立場にいたら、シルバーブルーメみたく、真っ先に明日夢を魔化魍に喰わせて退場させますけどね(笑)血みどろにして子供がトラウマになるレベルで。
そんくらい、明日夢はいらないキャラクターでした。

では、

なぜ響鬼は失敗したのか?

 これについても個人的な意見を述べたいと思います。
私は、高寺氏があまりにもクウガに拘泥しすぎて大事なことを見失っていたせいだと考えています。

響鬼が始まったころ、当時こんな声が大きかったのを覚えています。
「クウガの高寺だ! これは期待できるぞ!」
「これはダメダメなブレイド(※当時のヲタの評価)なんか、足元にも及ばない傑作になるぞ!」

そう、少なからずの方がクウガの再来を期待していたのです。
製作側も視聴者側も、「クウガ症候群」がピークに達していた時代だったのです。逆にいえばそれだけクウガという作品が凄まじかったという証左でもあります。でも、そこには「そうした作風を貫いたうえでメイン視聴者である子供が楽しむためには?」という視点が欠けていた。だから人気が出なくなり、遂にはプロデューサー交替騒動へと発展してしまった。

結論を申し上げますと、

「子供のことを考えない作風にした」ことが響鬼の失敗した最大の要因でしょう。

故に私の響鬼に対する評価も高くありません。

仮面ライダーシリーズは、あくまで子供向け番組なのですから。

薔薇社長的な評価
・アクション:下の中ですね。
・ストーリー:下の上ですね。
・キャラ:中の上ですね。明日夢は下の下ですが。もっとちゃんとしたヒーローらしい描写を考えて欲しかったです。
・デザイン:下の上ですね。
総合点:下の中といったところでしょうか・・・

個人的には後半の方がドラマとしては面白かったかと。
戦闘シーンのみならば前半でしょうか。

ベスト5
1.四十五之巻(斬鬼昇華回。この話はガチで泣いた・・・)
2.四十三之巻(「俺は今心の中でお前を殴った」ってセリフがいい・・・)
3.四十四之巻(色んな意味で斬鬼さんの死が衝撃的だった回)
4.十六之巻(トドロキ誕生回。この作品一番の良心の誕生でもある)
5.なし

ワースト5
1.七之巻(席くらい譲れよ明日夢・・・)
2.一之巻(「俺は特撮番組を見ていたはずでは・・・」と困惑)
3.十五之巻(あぁいう性的なものを想起させる描写は不愉快)
4.特になし
5.特になし

その他オススメ回
上以外は特になし。
全体的には、トドロキと斬鬼さんに注目して見とけばいいと思います。

仮面ライダークウガ総括


仮面ライダークウガをオススメできる人


・正統派ヒーロー物が見たい人
・熱いヒーロー物が見たい人
・泥臭いアクションが見たい人
・刑事ドラマ的なヒーローものが見たい人
・リアルなストーリーを見たい人
・子供向けヒーローなんて飽きた! と思ってる人
・高寺さん
・オダギリジョーのファン
仮面ライダークウガをオススメしない人


・白倉伸一郎氏
・正統派ヒーロー物が嫌いな人
・CGを使った派手なバトルが好きな人
・昭和ライダーが最高だと思ってる人
・退屈な展開が嫌いな人
・盛り上がりまくるバトルが好きな人
・戦闘BGMが大好きな人
・高寺Pが嫌いな人
・響鬼の前半が大嫌いで、逆に後半がかなり好きな人


良かった点


・五代雄介のヒーロー性

私がクウガを高く評価してるのは、五代雄介がヒーローらしいメンタリティをしっかり大事にした点がウェイトを占めています。
「こんな奴らのために・・・! これ以上誰かの涙は見たくない! みんなに笑顔でいてほしいんです! だから・・・・・・見ててください! 俺の・・・・・変身!」
この一言で五代雄介は強く優しくカッコイイヒーローとして確立しましたし、平成ライダーの礎を一発で築きました。
・リアルな描写を交えた戦闘アクション
泥臭く、暑苦しさの漂うアクション。
特にペガサスフォームの超聴覚とか、図鑑で軽々しく描かれるトンデモない設定をストーリーに取り込んだのは面白い試みでした。
・一条さん
クールでかっこいい、紳士的で天然、そしてタフな不死身の刑事・一条さん。
五代雄介以上の完璧超人でした。
この人がいなければ五代は何処かで倒れていたのではないでしょうか?

でも携帯をマナーモードにすることは忘れます

・椿さん
命を大切にする医者の鏡のような人物。女好きだったり五代を解剖してみたいなどと、やや軽い性格をしていながらも、生命に対する観点は作中で誰よりも真っ当で熱いものを持っていました。
とりわけ、蝶野との対話(※井上回の方)が非常に素晴らしかったです。
・爽やかな最終回
リアルタイムで見た際には、とても爽やかな気持ちになれた最終回でした。
何よりも、青空が素敵でした。
徐々に五代を思い出す人々が続き、五代が最後にEDと共に登場したところ。喧嘩を諌め、笑顔で何処かを旅する場面。
これは初見で感動を覚えました。
今見ても感動します・・・。


悪かった点


・やや退屈なストーリー展開
確かに盛り上がる話は結構あったんですが、その合間合間に主人公とは無関係の人物のエピソードが多く挿入され、やや退屈さを感じてしまいました。
・神崎先生、および彼の作中に散見される『若者への偏見』
神崎先生の話で顕著な話題なんですが、この作品はやたらと若者を敵視し、やたらと「昔はよかった」と嘆く場面が多く見られました。挙句の果てにはグロンギと若者を同列に並べて考える始末。
・・・これには呆れました。
本当に今(2000年)の若者が昔の若者よりも酷い存在なのか、科学的に、統計学的に証明する証拠はあるのでしょうか? 
ンナ゙ニヲジョーコニドンドコドーン!! 
単にそういったニュースが多く報道されただけで、実際は過去にも若者の犯罪は起きています。昔は良かったというのは所謂思い出補正に過ぎないと思われます。
この点から、私は彼の出てくる話が好きにはなれませんでしたし、彼自身も好意的には見られませんでした。
確かに父を失って傷心の五代にサムズアップを教えたことは評価されますが、教師として現代の子供と向き合う努力が作中で見られない以上、私は彼を好意的に評価できませんでした。
・後半の夏目実加の扱い
五代雄介が戦う決意を固めた少女。
ですが、何度も作中で登場したにも関わらず、やや後半での彼女の扱いは微妙でした。ダグバ戦においても彼女が登場することはありませんでした。父を殺された、最初にして最大の被害者であるにも関わらず。
この子が登場することで、ダグバへの怒りを視聴者が抱かないようにし、暴力否定を徹底的なものとするためでしょうか? それとも役者の事情?
ただし、小説版では活躍してました。本編における実加ちゃんの扱いに不満のある方は、小説版を一読されることを推奨いたします。
・『クウガ症候群』を植え付けてしまった
クウガの美点にして、同時に問題点でもあるのはコレではないかと思われます。
リアリティ志向こそ正義!
シリアスでハードな大人向けこそ至高!!
子供向け? そんなのノンノンカノン!!!

こんな感じの風潮は、クウガ以降、視聴者側にも制作側にも増えたように思えます。私はこれを、『クウガ症候群』 と呼称させていただきます。
確かにそういった志向も一つの考え方としてありでしょう。ですが、仮面ライダーもスーパー戦隊もプリキュアも、あくまで子供向け番組であることに変わりありません。
アバレンジャーは「クウガ2」をコンセプトに作られたと制作側が明言されていますし、仮面ライダー剣は「クウガ」を意識したと會川先生が仰っております。これら以外にも、クウガを強く意識した特撮作品は多いです。
しかしながら、クウガ以降、子供が見てどう楽しめるかそういった視点が抜け落ちることが多くなった作品(響鬼、キバなど。ファンの方はごめんなさい)がしばしば散見されるのは残念に思います。
もっとも、これは必ずしもクウガそのもののせいではなく、あくまでもクウガを至高とした考えから一歩抜け出せない側に問題があるのでしょうけど。
・作中で見られる思考の方向性が、やや一方的
・本人の努力ではどうにもならない不運『も』重なった蝶野を、ただひたすら否定的に描く(※荒川回の方。井上回はアレで文句なし)
・孫にろくな教育もしてない祖母が、榎田さんを批判する展開がある(もちろん作中で榎田さんは肯定されましたが)
・あまりにも徹底的な暴力否定(後述)
このあたりに関しては、ちょっと共感はしづらかったです。とりわけ、蝶野に関しては五代のアンチテーゼ的存在でしたので、もう少し登場させて五代と絡ませる話があっても良かったと思います。
賛否両論の点


・本当に、グロンギは殴ることが悲しい存在なのか?
正直、グロンギの設定、およびそれに対しての戦いに五代が悲しむのは、やや不可解でした。
作中でのグロンギは、殺人をゲームとして楽しみ、言語が通じても思考は通じない、話し合いの余地はない倒すべき存在として描かれました。謂わば、設定としてはミラーモンスターやファントムに近いものがあります。
これが人間由来のオルフェノクやドーパント(まぁ基本メモリブレイクだけで死にはしませんけど)ならば、まだ倒すことを悲しむのも理解できます。
ですが、グロンギは人よりかは害獣に近いような存在でした。それを倒すための戦いに悲しみを覚えるというのは、黙って首を縦に振りづらいものがありました。
五代が全ての生命を大事にする青年として描かれていればまた別でしたが、彼が鳥や花や獣達を愛でる場面は、私の見る限り殆どありませんでした。
もっとも、逆に考えれば「どんなに悪辣な存在であろうと、暴力での解決は許されない」ということを描きたかったのでしょう。ですが、私には残念ながら納得がいきませんでした。
暴力否定を描きたいのなら、最終的に敵と暴力以外で解決できる存在にし、且つその手段を示すべきだったかと思います。
(執筆時現在は、まだ最終回は見てませんが)敵との対話・和解で終わらせたスイートプリキュア♪みたいに。
・それまでの『仮面ライダー』の常識を破壊した
仮面ライダーは基本的に、悪の組織へ孤独に立ち向かう戦士でした。確かに支援してくれる人間や存在はいましたが、それはあくまでも補助的な役割に過ぎません。戦場に立つ際は、本質的には孤独でした。
タックルやモグラ獣人、バトルホッパーなど、戦闘で補助してくれる仲間はいましたが、それでも個人の協力の範囲に留まりました。『ライダーVS組織』の構造を、全面的に守ってきたのです。平成ライダーシリーズにおいても、殆どの作品はこの構造に従っていました。
しかし、クウガは警察と協力して戦いました。警察という組織が全面的にバックアップしてくれたわけです。
精神的なサポートでも、肉体的な面のケアでも、武装の面でも。
これは「ヒーローはどうして警察といっしょに戦わないの?」という問いへの答えでもあり、リアルな戦いを描いたという意味では評価されます。
しかし、逆に考えると、ヒーローが組織(それも国家組織)に頼るというあるまじき行為とも言えます。
この番組のOPでもありますが、「英雄はただひとりでいい」のです。それまでの仮面ライダーが孤独に戦っていたのは、隣に誰かを立たせることで彼らを傷つけたり悲しませたりしないためです。
また、ダグバ戦では、生身で泣きながら戦う五代とダグバが描かれます。
これは、ある意味『仮面ライダー』の常識を打ち砕いた衝撃的なものでした。
何故なら、初代からずっと、仮面ライダーはその仮面で涙や悲しみを隠し、戦う戦士でした。少なくとも、戦いの間に涙を流す者は誰ひとりいませんでした。
例えば、萬画版の本郷猛は改造人間の証たる顔の傷跡が浮かび上がるのを嫌い、仮面をかぶって戦いました。
RXの南光太郎は、信彦を失った涙を子供たちには見せず、ひたすら笑顔で見送りました。
これらの「ライダーの常識」をぶち壊したことは、衝撃的でもあり、革新的でもありました。
意外にも、アギト以降の作品とりわけ白倉作品の方が、好き嫌いこそ別れますが
「孤独に戦う仮面ライダー(氷川さんや響鬼ライダーなど例外はいますが)」
「組織VS個人」
「決して悲しみを誰かに見せず戦う」

等の、伝統的な構図を律儀に守っていたりします。
加えて言うならば、こうした伝統を破った点が昭和ライダーファンにとって気に喰わない点でもあったのでしょう。私としては、なんとも微妙な感じで、どっちとも言いがたいところですが。
総括


仮面ライダーの常識をぶっ壊した作品。
それがクウガに対する評価と言えるでしょう。
先にも述べましたが、クウガはそれまで仮面ライダーで常識としていたことを見事なまでに破壊しました。
クウガ以前の仮面ライダーは、以下のような特徴があると私は解釈しています。
・単純明快なストーリー
・悪の組織と戦う孤独なヒーロー(例外は多々ありますが)
・どこか影がありながらも気丈に振る舞う主人公達
・でも悲しみを仮面で隠し、戦い続ける
・ちょっぴりユーモラスな悪の怪人達
・戦いが終わった後も、何処かで新たな戦いのために去ってゆく

しかし、これらの常識をクウガは尽く破壊しつくしました。
・複雑でハードなストーリー
・警察組織と協力して戦う
・爽やかな笑顔の純粋で明るい主人公
・しかし内面は戦い続けることに苦しみ、最終的には仮面を脱ぎ捨て泣き出す
・全く同情や共感の余地のない邪悪なグロンギ
・戦いが終わったあと、冒険の旅に出て笑顔で旅を楽しむ

総括いたしますと、『クウガ』は仮面ライダーの枠を破壊し、新たなライダーの枠組みを作った記念すべき作品と言えるでしょう。
個人的には受け入れづらい面もありましたが、素晴らしい作品であることには変わりありません。何故なら、五代雄介はヒーローとして絶対に欠かせない三要素を持っていたからです。
・どんな敵をも乗り越えようとする心の強さ
・絶対に他人には笑顔で接し、自身の苦しみを見せない強さ(個人的には影で苦悩する姿が見たかったですが)

そして、
・少女の涙を見て、熾烈な戦いに臨むことを誓った優しさ
それゆえ、私はクウガを完全無欠の神作とは言いませんが、名作だったと考えています。
同時に平成ライダーを振り返るにあたって、この五代雄介の精神性が後作ではあまり顧みられていないことを残念にも思います。
平成ライダーに欠かせない要素。
それは、だれかの涙のために戦えること。これこそが絶対条件だと考えています。
制作スタッフの皆様には、ぜひともこの精神性を忘れずに頑張っていただきたいと心から願っております。
薔薇社長的な仮面ライダークウガの評価



・アクション:上の上ですね。特にバイクアクションがカッコいい。
・ストーリー:中の上ですね。確かに盛り上がり所はありましたが、退屈な回も少なくなかったです。
・キャラ:上の上ですね。みんなキャラが立ってました。
・主人公:上の上ですね。五代のヒーロー性には感服せざるを得ません。
・デザイン:中の上ですね。他作品に比べると、ややデザインは地味でした。動物の特徴もやや分かりにくいです。
・総合:上の中ですね。やはり完全無欠の作品など存在しません。
しかし、伝説を塗り替え、平成ライダーの礎となった記念すべき作品であることに変わりはありません。



ベスト5
1.第2話(五代のヒーロー性が光る名回、そして平成ライダーの始まり!)
2.第49話(爽やかな良い最終回!)
3.第35話
(ジャラジの卑劣さに恐怖しつつも、同時にクウガの怒りを否定すると言う、革新的な回)
4.48話(泣きながら生身で戦うという、衝撃的な回)
5.14話(井上大先生による、椿先生が輝く話)
ワースト5
1.26話(小学生が彷徨う話後編。ストーリーと戦闘がリンクしてないのがつまらない)
2.11話(神崎先生の話。サムズアップの話は良かったが、今の若者をグロンギと呼ぶ神崎先生にまったく共感できなかった。)
3.41話(五代の名言はいいけど、「最近の若者は~」的な描写が気に喰わなかった)
4.45話(さゆるくん編前編。榎田さんよりも義母の無責任さに腹が立った)
5.特になし


その他オススメ回
7話(ユネスコ村大恐竜探検館とか、超聴覚描写が斬新)
19話(クウガがキノコ胞子で死にかける回)
20話(五代が復活したその後、キノコクローンをムッコロス話)
28話(怪人に怯える妊婦さんの描写と彼女に掛けられる言葉が良かった)

仮面ライダー剣総括


先週youtubeで配信修了いたしましたので、仮面ライダー剣の総括でもやってみます。
仮面ライダー剣をオススメできる人


・正統派ヒーロー物とクウガ~555のシリアスな作風の両方が、いい感じに合わさった作品を見たい人
・オンドゥル語に心惹かれた人
・仮面ライダーフォーゼの速水校長が好きな人
・正統派ヒーロー物が見たい人
・熱いヒーロー物が見たい人
・會川昇&井上敏樹脚本のコンビが好きな人
・アニメ版『鋼の錬金術師』が好きな人
・泥臭いアクションが見たい人
仮面ライダー剣をオススメしない人


・白倉伸一郎氏
・米村正二氏
・設定の矛盾が気になる人
・會川昇が嫌いな人
・正統派ヒーロー物が嫌いな人
・CGを使った派手なバトルが好きな人


良かった点


・剣崎一真という男
どんなに傷つこうと血を流そうと辛い目に遭おうと、決して戦いから逃げなかった男。
まっすぐで、強く優しく、そしてカッコよかった剣崎。
序盤こそやや活躍が薄めでしたが、中盤から怒涛の巻き返し。そしてあの最終回・・・。
彼こそ、(私の中では)最高の仮面ライダーでした。
・相川始のストーリー
『仮面ライダー剣』の、真の主人公とも言えるこの人。
その存在は、人と怪物との狭間で変わってゆくことに戸惑い、苦しむ役柄でした。
ですが、それが強さに変わってゆき、人の中で生きようとあがいていく姿は、悲しくも美しくありました。
キャラとしては、「怪物になってしまった人間」を描いた555のオルフェノクの逆をやったわけですが、どちらも魅力的な存在でした。
人の愛を受けた怪物が変わり、その心ゆえに強くなってゆく姿。そんな始の生き方に私は涙を禁じえませんでした。
「本当に強いのは・・・、強いのは・・・! 人の想いだぁっ!!」
・橘さん
ネタキャラでもあり、萌えキャラでもあり、燃えキャラでもあるこのお方。
最初こそ「俺の体はボロボロだ!」など、恐怖心からなる奇行を繰り広げ、迷言製造機としての活躍ばかりでした。
ですが、
伊坂との決戦、桐生レンゲルとの戦い、ギラファとの死闘・・・!
記憶に残る名戦を繰り広げ、決めるときにはキチンと決めるお方でした。
そして、登場人物の中でも、誰よりも皆の事を考えて行動する(そして空回りする)優しくてお人よしでした。
やさしいがゆえに、ボロボロの体を治そうと必死になったり、剣崎を助けようと理解されずとも必死に動いたり、広瀬さんの贖罪を手伝おうとして騙されたり、最後の最後で始の心を信じてギラファと戦ったりしたのです。
そんな愛すべき男・橘さんが、私は大好きです。
・虎太郎と広瀬さんという良脇役
椿隆之さんは仰ってました、『剣崎は仲間の支えがあってこそ』と。
まさしく仰る通りで、この二人がいなければ剣崎は確実に序盤で折れていたことでしょう。
「目の前に苦しめられてる人達がいんのよ・・・。その人たちを救うために戦うしかないでしょ!? それがライダーの仕事じゃないの!?」
「百回人を裏切った奴より、百回裏切られてバカを見た人間の方が、僕は好きだな・・・」

この二人の言葉が、孤独に苦しんでいた剣崎を救ったのでしょう。
もう一度申し上げますが、この二人なくして剣崎一真は戦えませんでした。
こうしたライダーをサポートするサブキャラをしっかり描いたのも、剣の長所と言えるでしょう。
・熱い後半のストーリー
後述いたしますが、記憶に残る回・感動した回は、多くが後半に集中していました。
それだけ、會川昇氏の気合と椿さんや森本さんなどの、役者陣をはじめとするスタッフの本気が詰め込まれているのでしょう。
しかし、その土台を固めたのが今井氏であることも忘れてはなりません。そして、ややグチャグチャになりかけた土台の上を整理した彼と井上敏樹氏の影の活躍もまた然りです。
この三人の力が合わさったからこそ、剣の熱い後半ができたといえるでしょう。
・最高の最終回
私は、この作品の最終回こそ、特撮史上最高レベルの最終回だったと断言いたします。
少なくとも私の中では、初代ウルトラマン最終回・帰マン最終回に匹敵するレベルです。
全仮面ライダーシリーズでも、ブレイド最終回に勝るものはないと、信じてます。
ちょっと偏見入ってますが(笑)


悪かった点


・睦月が脇に追いやられたストーリー
正直に申し上げますと、睦月ってあまり話に必要ないキャラクターです。
ストーリー構成が、前半が橘さんの挫折と復活、後半が剣崎と始の友情にそれぞれ軸を置いている以上、どうしても彼が話の軸になることは難しかったのでしょう。
確かに嶋さんや虎姐とのストーリーはとても良かったです。
しかし、後半の彼は基本的に「最強」言うだけの始たちに吹っ飛ばされる噛ませのガキライダーという役柄が強かったです。
アンデッドとの共存を考えるキャラとしては、確かに悪い話ではありませんでしたが、いかんせん遅すぎたため、踏込が甘かったと言えます。
・序盤のグダグダ
やたら短気でキレてばかりの登場人物達、よく分からない敵の目的、とにかく謎だらけで何が何だか意味不明なストーリー。
剣崎が始にまで八つ当たりしていた時は、さすがにちょっとどうかと思いました。とはいえ、彼も天音ちゃんにはしっかり優しくしてたんですけどね。
そしてオンドゥル語・・・(実をいうとオンドゥル語大好きなんですけど)
もちろん、序盤(1~10話あたり)には虎太郎の名言や剣崎や始の根幹の描写、小夜子など、真っ当な見どころも少なくはないのですが、いかんせん短所が目立ちがちでした。
但し、この辺りは武部直美氏の介入による所が大きいと、宇宙船2005年3月号のご本人のインタビューで判明しております。彼女曰く、今井氏に「もっと謎を~」「もっとライダーバトルを~」とご助言なされたそうです。
・無意味なライダーバトルが多い
平成ライダー一期において、ライダーバトルを嫌う風潮が出来たのはほぼ間違いなく剣とカブトのせいだと思います。
それくらい、無駄なライダーバトルが(特に序盤)多かったと思います。
どうしても展開上必要なライダーバトルは、
・桐生VS橘さん(話の展開上そうならざるを得ない)
・43・44話(敵の作戦の性質上仕方ない)
・序盤の、カリスとブレイド・ギャレンの対立(お互い素性を知らない状態だから仕方ない)
・ジョーカーをめぐるギャレンとブレイド(およびレンゲル)の対決(32話、47話)
くらいでしょうか。
闇墜ちレンゲルとの戦いも、睦月のガキ臭さが抜けず、前前作の王蛇みたいな良い意味での引っ掻き回し役にはなれず、「またかよ・・・」みたいな呆れに近い感覚でした。
・バトルファイトのいい加減過ぎる設定
生物学的には、疑問点の多い設定でした。
戦う動物が哺乳類と昆虫に偏りすぎですし、52種では足りなすぎです。
但し子供番組でそこまで踏み込むと、地味な動物のチョイスになってしまう(カブトのワームは、これをやった故にマイナー生物が多くなってしまった)ので、難しい所でもありますが・・・。
この辺、ジュウレンジャーなどにも通ずる部分がありますね。
・未使用ラウズカードが多すぎる(≒商業作品としての失敗)
この作品で売り上げ(と視聴率)が落ちてしまった。これは認めざるを得ない事実でありましょう。
その原因の一つとして、作中における未使用ラウズカードがあまりにも多すぎた事も原因として挙げられるでしょう。
ハイパーバトルビデオも併せると、作中の未使用カードは各スート毎で以下のカードが挙げられます。
スペード:8(マグネットバッファロー)、10(タイムスカラベ)
ダイヤ:7(ロックトータス)、8(スコープバット)、10(シーフカメレオン)、K(エヴォリューションギラファ)
ハート:8(リフレクトモス)、9(リカバーキャメル)、10(シャッフルセンチピード)、Q(アブソーブオーキッド)
クラブ:2(スタッブビー)、7(ゲルジェリーフィッシュ)、J(フュージョンエレファント)
(*嶋さんと虎姐のカードは、一応劇中で使用したので割愛)
計13枚(ケルベロス、ジョーカー等は割愛しました)
まぁギラファは最後のアンデッドだったので、仕方ないんですけどね。
この点を擁護いたしますと、この頃にはまだ小物(炎神キャストやガイアメモリとか)で売り上げを倍増させる手段はまだ確立されていませんでした。それゆえ、こうしたアイテムを劇中で生かす作劇法も成立していなかった部分が有ります。
ブレイドの失敗も、逆に言えばゴーオンやダブル以降の商業展開に至るまでの試行錯誤の時期にあったといえるでしょう。
総括


序盤こそオンドゥルルラギッタンディスカー! で、良くも悪くも話題になった仮面ライダー剣。
そのグダグダから、バーニングザヨゴと桐生さんの悲劇で一気に巻き返し、後半からは完璧に独自の流れを作ったと思います。
この作品は、クウガ・アギト・龍騎・555の、それまでの平成ライダーの特徴を取り込み、己が物に取り込んでいるところでしょう。
クウガ→剣崎のヒーロー性
アギト→複数ライダーの群像劇、異形ゆえの悲劇
龍騎→カードを使ったバトル、ライダーバトル
555→機械ライダー、怪物と人との間で揺れ動く者達のドラマ
製作者の日笠P曰く、平成ライダーには決まった「型」がなくそれ故クウガやアギトを参考にして作るしかなかったと、苦戦した旨を語っていらっしゃいます。
これは、平成ライダー一期の問題点を端的に表現した言葉でもあります。
確かにクウガ~555はヒーロー物の枠をぶっ壊すことを目的に(アギトはそうでもない気もしますが置いときます)、斬新なストーリーや展開を押し出してきましたが、逆に言えば後に続けるための決まった「型」を後世に残すことには劣っていたとも言えます。
すなわち、長年にわたるシリーズを作るための安定した基盤作りができてなかったと言えます。
それ故、日笠Pも苦心なされたのでしょう。彼は「剣」で平成ライダーのテンプレートを作りたかったのかもしれません。
では、剣の独自性と言うのは何か? 過去作のツギハギだらけなのか?と申し上げますと、そんなことはございません。
剣の注目すべき点、それは911以降に在るべき「ヒーロー」の姿を描こうとした。
これに尽きると思います。
會川氏のインタビューにも掲載されていますが、911以降のヒーローの描き方・在り方は多くのクリエイターの間で議論されていたようです。龍騎や555などの所謂「アンチヒーロー」的要素の強い作品も、そうした議論の一環から生まれた、従来型のヒーローに対する問いかけの意味合いがあったのでしょう。
ですが、「ならば、これからのヒーローはどうあるべきなのか?」という疑問に対する答えとしては、龍騎や555は踏み込みが甘かったと思われます。
しかし、剣ではそれらを踏まえたうえで答えを出しました。
本作の剣崎の「全ての人を、人の心を持った者達を、守り抜くため戦う」生き方は、會川氏が考えていたそれらの疑問に対する、一種の解答とも言えるでしょう。
言ってみれば、龍騎と555で提示した疑問に答えを示した。それが剣の作品としての意義の一つだったように思われます。
更に、後年ウィザード53話で、會川氏は士にこのようなことを言わせました。
「ある人が言った。俺たちは正義のために戦ってるんじゃない、俺たちは人間の自由を守るために、戦うんだとよ・・・!」
これが、會川氏なりの、911以降のヒーローの答えの完成系・もしくは発展系なのでしょう。
ヒーローの問題点を認識しつつも、決して単純な否定をせずにどうあるべきかを模索した。そんなところが、「仮面ライダー剣」が今なお愛される作品として成立している一因なのでしょう。
私も、この素晴らしい作品に出会えたことを感謝しつつ、ずっと語り継いでいきたいと思います。
薔薇社長的な仮面ライダー剣の評価



・アクション:上の下ですね。CG少なめな分、前作前々作と比べるとやや地味に感じます。
・ストーリー:中の上ですね。細分すると、前半(10話くらいまで)が下の上、それ以降が上の中と言ったところでしょうか。最終回は間違いなく上の上です。
・キャラ:上の上ですね。10年経っても、特撮ファンが橘さんを忘れないのは凄すぎです。
・デザイン:上の上ですね。カラフルで動物の特徴も併せ持ったアンデッドのデザインは最高です。
・総合:上の下ですね。ただし、私の一番好きな仮面ライダーはブレイドだと断言いたします。



ベスト5
1.第49話『永遠の切り札』
(上でも書きましたが、平成ライダー史上最高の最終回でした
2.第34話『カテゴリーK(キング)』
(通常フォームでコーカサスを倒したブレイドが熱い! そして、始がカッコいい!)
3.第36話『最強フォーム』
(剣崎のヒーローとしての在りかた、そして平成ライダーの『正義』について示した名回です)
4.第47話『ギャレン消滅』
(橘さん最期の戦い。「この距離なら、バリアは張れないな!」)
5.第42話『レンゲル復活 』
(望美を通じて心境が変化し、最期は自らを犠牲にした虎姐が泣ける・・・)
ワースト5
1.第1話『紫紺の戦士』
オンドゥルルラギッタンディスカー!!な、最悪の第1話。画面暗いし、話がよく分からんし、ナズェミテルンディス!)
2.第5話『過去への挑戦』
(話を聴かない橘さんのせいで、無駄なライダーバトルが・・・)
3.第8話『甦った者たち』
(所長が酷すぎ、橘さんがヘタレすぎ・・・。「だが私は謝らない」)
4.第28話『危険な賭け!?』
(この話自体は普通ですが、後の事を考えるとこの辺で改心させた方が良かったと思います。)
5.第7話『囚われた2号』
(橘さんの態度がアレなのと、恐怖顔が(良い意味で)やりすぎ・・・。但し、虎太郎の名言や融合係数の伏線など、重要な点も有ることは見逃せません)


その他オススメ回
第3話『彼らの秘密…』
(リアルタイムで見て思いましたが、ローカストキックが無茶苦茶カッコいいです!)
第15話『運命の適合者』
(戦闘から必殺技発動までの、静かな流れが凄い。バーニングディバイドは、この時が一番カッコいい!)
第19話『暗黒を征す者』
(桐生さんの、「もっと馬鹿になれ・・・!」と「俺もなりたかったよ、仮面ライダーに」が泣けます・・・)
第23話『運命の適合者』
(ブレイド空を飛ぶ。始と剣崎の仲が深まった記念すべき回でもあります)
第30話『失われた記憶』
たい焼き名人アルティメットフォームに爆笑www)
第45話『新たなカード』
(キングフォームの二刀流アクションが非常にカッコいいです!!)
名言ベスト10



1.俺は運命と戦う、そして勝ってみせる!
2.たとえカードが一枚もなくても、お前を封印できるはずだ! 俺に、ライダーの資格があるなら! 戦えない、全ての人のために、俺が戦う!
3.本当に強いのは・・・、強いのは・・・! 人の想いだぁっ!!
4.百回人を裏切った奴より、百回裏切られてバカを見た人間の方が、僕は好きだな・・・。
5.この距離なら、バリアは張れないな!
6.お前は・・・、人間たちの中で生き続けろ・・・!
7.光と闇に、操られるな・・・。自分の中に両方抱えて、戦いぬけ・・・! 自分との戦いに、終わりはない・・・!
8.もっと馬鹿になれ・・・!
9.俺もなりたかったよ、仮面ライダーに・・・!
10.小夜子ぉぉぉぉっっ!!
迷言ベスト10
1.オンドゥルルラギッタンディスカー!!
2.ウゾダドンドコドーン!!
3.これ食ってもいいかな?
4.俺の体はボロボロだ!
5.俺は最強だー!!
6.スピニングダンス(キリッ)
7.オレハクサムヲムッコロス!!
8.フォ-(0∀0)-ウ!!
9.俺だって人質にされたら悔しい!
10.見たか! スリップストリームだ!