柴田宏明プロデューサー問題点まとめ、第三章です。
③『守るべき日常』『家族(とりわけ正しい父親)』が描けてない(または描写不足)
初代~スマまでの作品では、いずれもしっかりプリキュアの日常を描けていたことは言うまでもありません。
今更ここで説明するまでもないでしょう。日常とはすなわち家族、よってプリキュアシリーズで家族描写は不可欠とも言えるでしょう。
しかし、ドキやハピの場合はいかがでしょうか? あまり家族が丁寧に描かれているとは言い難い状況です。
さらに、母親はともかく、父親がほとんど描かれていない、もしくは描かれていても否定的な役柄ばかりなのも目立ちます。
確かにマナの母親は何回か出番がありましたが、翻って父親は(祖父に未だ認められてない件以外)どんな人物かサッパリわかりません。祖父に至っては(少なくともテレビ版では)空気でした。
ありすの父は割と理解のある良い父親として描かれていました(ちなみにその回の脚本は米村正二)が、母親は健在であるにもかかわらず全く描かれていません。ありすにとってはセバスチャンが擬似的な『父』とも考えられますが、それはそれでどうなの? と。
辛うじて両親の人柄が判明したのは、六花の両親くらいです。
(※真琴と亜久里はそれぞれ特殊なケースなので省きます。)
更に言えば、全ての元凶はアン王女の父親(但し、娘の重病という同情できる理由あり)という事態が描かれました。
ハピに関しても同様です。
めぐみんの父親は2クール過ぎた7月現在も何一つ描かれていませんし(愛乃かおりと誠司ママがシングルマザーだと想起させる場面もあります)、
ひめは両親が捕まってますがその人となりは何一つ描かれていません。しかも母はともかく父については全く言及されてません。ゆうゆうは唯一まともな家族構成ですが、2014年7月現在、どういう人となりなのかはほとんど分かりません。
いおなに至っては祖父以外の家族構成が全く不明ですし、家族描写は姉以外ほとんどありません。
以上のことから、ドキとハピにおいては『父性』が軽視されていることが分かります。
過去シリーズでは、ここまで『父性』が軽視されたことはありませんでした。
SSでは、満と薫が父とも言えるアクダイカーンへの反逆を、心苦しく感じていました。
フレでは、離婚した美希の父は描かれませんでしたが、ラブとブッキーの親父は愛すべき中年として描かれました。
ハトでは、『間違った父親』もいれば、つぼみ・えりかの両親など『正しい父親』も多数いました。
スイでは、響パパはやり方にやや問題こそありましたが、それも娘を思うがゆえの厳しさでもあり、基本的には良き父でした。更には、後半に過ちを償おうと努力する父親もいました。
スマでは、やよいが亡くなった父の記憶を思い出す感動的な回(※米村脚本)が描かれました。
ところどころ問題点が垣間見られる人もいるものの、基本的にスマまでのシリーズでは、必ず一人は「正しい父親」を描いていると分かります。
ちなみに平成ライダーでも、ここまで『父性』を否定的に書く事は殆どありませんでした。
明確に酷い父親だけしか登場しない作品を挙げると、555(のゴートオルフェノク)くらいでしょうか。(それでも刑事のおっさんとかはいましたけど、名前忘れちゃいましたw)
剣では、天音ちゃんの父が託した写真と父性が、相川始に人間の愛情を知るきっかけを与え、彼を強くする根幹となりました。(剣34話参照)
響鬼の後半は、父親を失った桐矢京介がヒビキという『父』に出会い、変わる話でもありました。
カブトも、加賀美パパは一見酷い事ばかりしてるように見えて、実際は誰よりも息子を案じていました。
キバの音也は確かにその行動に賛否両論あっても、少なくとも渡に対しては「正しい父親」として在ろうとしていました。
ダブルは、鳴海荘吉という『おやっさん(父)』が翔太郎・フィリップ・亜樹子の三人を育て、支えとなっていました。
ウィザードも、確かに歪んだ父親の愛情が事の元凶でしたが、同時に彼と正反対の生き方をした『正しい父親』(※晴人の恩師)も描かれました。
プリキュアは、必然的にファミリー向けの作品でもあります。ならば『家族』を描くのは必須ではないでしょうか。
ここまで『父性』を軽視する姿勢は、柴田氏の過去に何かあったのか邪推したくなります。
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>>カブトも、加賀美パパは一見酷い事ばかりしてるように見えて、実際は誰よりも息子を案じていました。
クウガ~鎧武までを取り上げたムック本『語れ!平成仮面ライダー』のカブトのページにピックアップされたエピソードにも、加賀美パパのことが書かれていました(「豚の餌ァァァ!」回とキャッチボールの回)
ちなみにこの本には井上俊樹先生や小林靖子先生、三条陸先生といったメインライターを始め、武部直美氏のインタビューも掲載されていますので参考までに一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに昨年冬のMOVIE大戦頃に発売されたので鎧武は序盤のことしか取り上げられていませんが…
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>『語れ!平成仮面ライダー』のカブトのページにも
>加賀美パパのことが書かれていました
>キャッチボールの回
そういえば!
ご指摘ありがとうございます。いやはや、重要なところを失念いたしておりました。
一応「語れ~」は立ち読みで井上先生の記事だけは読みました。
それ以外は殆ど読む価値もなさそうなので購入は至っておりませんが。そもそも武部なんぞのインタビューに興味はないですし。
どうせまた頓珍漢なことしか書いてないでしょうから。
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父親といえば私はなぎさの父親が一番好きですね~
アウトドアで頼りになるところを見せつつ、自然の中でうかつな行動をしたなぎさを叱ったり
でも普段はダジャレを連発するひょうきんな父親でした
MH最終話でもなぎさの精神世界で、母親じゃなく父親が優しく諭してましたし、シリーズで一番父親の存在感が大きいかも
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初めまして。このような拙いブログでありますが、お楽しみいただければ幸いです。
>父親といえば私はなぎさの父親が一番好きですね~
>アウトドアで頼りになるところを見せつつ
>自然の中でうかつな行動をしたなぎさを叱ったり
>でも普段はダジャレを連発する
>ひょうきんな父親でした
初代は記憶がおぼろげですが、確かに彼は良い父親でしたね。
>MH最終話でもなぎさの精神世界で
>母親じゃなく父親が優しく諭してました
こういう点からも、鷲尾P作品が父性を大事にしてることが伺えます。
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プリキュア5や続編の5gogoにも親はほとんど出てこないので柴田宏明さん個人の問題とするのは難しい気がします。
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>プリキュア5や続編の5gogoにも親はほとんど出てこないので
>柴田宏明さん個人の問題とするのは難しい気がします。
むぅ・・・、そこを突かれると弱いですねぇ・・・ヾ(´▽`;)ゝ
しかし、初代やSSにはキチンと家族描写が多かったと思います。
柴田Pの傾向は、プリキュアがまだ二作しかございませんので、仰るとおり断定には早すぎるかもしれませんね。
逆にデジモンセイバーズでは、ヨシノ以外は家族がしっかり登場していたので、仰るとおり私の勘違いの可能性もございます。
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